GPTs(カスタム GPT)
ジーピーティーズ

GPTs とは、ChatGPT 上で指示・参照ファイル・外部連携を設定して作る用途別の ChatGPT である。OpenAI は GPTs を廃止し、プラグインへ移行する方針を示している。
GPTs(カスタム GPT)は、ChatGPT に「役割の指示」「参照させるファイル」「外部 API との連携」を組み合わせて、特定の業務向けに仕立てた ChatGPT である。プログラミングなしで「社内規程に答えるアシスタント」や「自社のトーンで広報文を書くアシスタント」を作れることから、業務で生成 AI を使う入り口として広く使われてきた。
ただし OpenAI は、GPTs を廃止してプラグインへ移行する方針を公式ヘルプで示している。いま GPTs を調べるなら、作り方よりも「今ある GPTs をどう移すか」を先に押さえておきたい。
GPTs の構成要素
- 指示(Instructions): 役割・口調・禁止事項・回答形式
- 知識(Knowledge): アップロードした PDF や表計算ファイル
- 機能: Web 検索、画像生成、データ分析のオン・オフ
- アクション(Actions): 外部 API を呼び出し、社内システムを照会・更新する設定
- 共有範囲: 自分だけ、リンクを知っている人、組織内、GPT ストアでの一般公開
廃止と移行のスケジュール
公式ヘルプ(Custom GPT retirement and migration FAQ)に示されている内容は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新規作成 | 個人アカウント(Free / Go / Plus / Pro)では新規作成・公開ができない。組織のワークスペースでも新規作成の受付終了が予定されている |
| 既存の GPTs | 廃止日までは使える。作成済みの GPTs は、プランと権限の範囲で編集も続けられる |
| 移行 | 「My GPTs」から「Migrate to plugin」を選ぶとプラグインに移せる(アカウントごとに順次提供) |
| 廃止 | 2026 年 12 月 11 日の予定。一部の企業ワークスペースには延期の措置がある |
日程は変わる可能性があるため、判断の前に公式ヘルプで最新の内容を確認してほしい。
移行で引き継がれないもの
移行先のプラグインは、再利用できる指示・参照ファイル・接続アプリをまとめる仕組みである。ただし GPTs の共有設定は引き継がれず、移行したプラグインは非公開の状態から始まる。Actions(外部 API 連携)も移行の対象外で、同じ連携を使うには作り直しが必要になる。
社外の顧客向けに「リンクを知っている人」で GPTs を公開していた場合は、影響が大きい。
企業がいまやっておくこと
- 社内で使われている GPTs を棚卸しし、作成者・利用者・用途を洗い出す
- Knowledge にアップロードしたファイルを回収し、原本の置き場所を決める
- Actions で使っていた API と認証情報を一覧にし、プラグイン側で作り直す
- 資料が多く検索精度が足りなかった GPTs は、この機会に社内向けの RAG や AI エージェントへの置き換えを検討する
指示文はシステムプロンプトと同じ考え方で書き直せる。社内チャットの中で AI が業務を担う仕組みは当社の agto で、移行の設計は AI・DX サービスで支援している。
関連用語

Outside the Loop
Outside the Loop とは、人間が成果の仕様だけを指定し、実装の詳細をすべて AI エージェントに委ねる協業モードであり、バイブコーディングとも呼ばれる。

アンビエントAI
アンビエントAI(Ambient AI)とは、ユーザーの環境に常駐し、明示的な指示がなくてもセンサーデータやイベントを監視して先回りで行動する、環境溶け込み型の AI システムを指す。

In the Loop
In the Loop とは、AI エージェントの出力を人間が逐一レビュー・修正する協業モードであり、品質管理は確実だがエージェントの生成速度に人間のレビューが追いつかないボトルネックが生じやすい。

AIエージェント
AIエージェントとは、与えられた目標に対して自律的に計画を立て、外部ツールを呼び出しながらタスクを遂行するAIシステムのことである。