In the Loop
インザループ

In the Loop とは、AI エージェントの出力を人間が逐一レビュー・修正する協業モードであり、品質管理は確実だがエージェントの生成速度に人間のレビューが追いつかないボトルネックが生じやすい。
Martin Fowler 氏の共著者 Birgitta Bockeler 氏が整理した、人間と AI エージェントの 3 つの協業モード(Outside the Loop / In the Loop / On the Loop)の 1 つ。エージェントが生成したコードや成果物を、人間がその都度確認し、問題があれば直接修正する働き方を指す。
なぜボトルネックになるのか
エージェントはコードを数秒で生成するが、人間のレビューには数分から数十分かかる。この非対称性が In the Loop の根本的な限界だ。レビュー待ちのキューが溜まり、エージェントの高速な生成能力を活かしきれない。筆者の経験でも、エージェントが 5 つの PR を 30 分で作成したのに、レビューに半日かかるという場面は珍しくなかった。
In the Loop が適切な場面
それでも In the Loop が有効なケースはある。本番環境に直接影響するインフラ変更、セキュリティに関わる認証・認可の実装、規制対応が必要な金融・医療系のコード——こうした領域では、人間が逐一確認するコストを払う価値がある。重要なのは「すべてを In the Loop で運用しない」ことだ。リスクの高い変更だけ In the Loop にし、それ以外は On the Loop に移行するのが現実的なバランスになる。
関連用語

AI ROI(AI投資対効果)
AI ROIとは、AI導入・運用に投じたコストに対して得られた業務効率化・収益改善などの効果を定量的に測定する指標のこと。

AIオブザーバビリティ(AI Observability)
本番稼働中のAIシステムの入出力・レイテンシ・コスト・品質を継続的に監視・可視化する運用プラクティス。ハルシネーションやドリフトの早期検出に不可欠。

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)
BPOとは、企業が特定の業務プロセスを外部の専門業者に委託するアウトソーシング形態のこと。AI活用による自動化と組み合わせたAIハイブリッドBPOが近年注目されている。

ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)
ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)とは、財務・購買・製造・人事などの基幹業務データを一元管理し、経営意思決定を支援する統合型業務管理システムのこと。