A2A(Agent-to-Agent Protocol)とは、異なる AI エージェント同士が能力の発見・タスクの委譲・状態の同期を行うための通信プロトコルであり、Google が 2025 年 4 月に公開した。
MCP が「エージェントと道具をつなぐ」プロトコルなら、A2A は「エージェント同士をつなぐ」プロトコルだ。実務的なシナリオで考えると分かりやすい。営業支援エージェントが見込み顧客を分析し、その結果をマーケティングエージェントに渡して最適なキャンペーンを設計させ、さらに CRM エージェントが顧客データベースを更新する——こうした複数エージェントの連携に必要なのが A2A の仕様だ。
A2A が定義するのは主に 4 つの機能領域になる。**能力の発見**: 各エージェントが「自分は何ができるか」をメタデータとして公開し、他のエージェントがそれを検索・参照できる仕組み。**タスクの委譲**: あるエージェントが別のエージェントにタスクを依頼する際のリクエスト/レスポンス形式。
**状態の同期**: 長時間かかるタスクの進捗や中間結果をリアルタイムに共有するためのストリーミング機構。**認証と認可**: エージェント間の信頼関係を確立し、不正なアクセスを防ぐセキュリティレイヤー。2026 年 2 月には NIST が AI Agent Standards Initiative を発表し、A2A と MCP をベースにした標準化が本格的に動き始めている。
マルチエージェントシステムが実用化するにつれ、A2A の重要度は増していくだろう。

